製鉄関連の業務紹介

製鉄の中の前段階の業務を担当

製鉄は原料処理から商品製造までいくつかの工程に分かれています。 原料処理と製銑のサポートがシンニチロの主な仕事 になります。

製鉄の主な工程 ①原料処理 ②製銑 ③製鋼 製鉄の主な工程 ①原料処理 ②製銑 ③製鋼

独自生産の業務

バラス製造

シンニチロのバラス工場では、鉄とバラスの分別やサイズの調整、設備点検、清掃などの一連の業務を担当しています。バラスは製鉄の段階で生じる副産物のため、中には微量の鉄が混じっています。強力な磁気で鉄を引きつけることで、鉄とバラスを分別することが可能です。設備の稼働中はもちろん、稼働の前後にも点検は欠かさず、身の安全と製品の安定供給を常に心がけています。

バラスとは、製鉄の工程で生成するスラグ(鉄以外の金属酸化物やコークス中の灰分が溶けたもの)が固まったものです。
溶融状態では、鉄より比重が軽いため樋を流れる間に上層部に浮上し溶銑と比重分離されます。分けられた溶融スラグは、徐冷、破砕、分別、整粒加工とエージングを施し製品『道路用鉄鋼スラグ路盤材(バラス)』となります。
用途は、主に道路用路盤材(JIS A 5015相当)として活用されています。
バラス製造は、製鉄工程の副産物を使用するため、製鉄における資源を無駄なく使いきることを可能にします。

窒化ホウ素製造

窒化ホウ素(BN)は化粧品(パウダーファンデーション)や電子部品、車の工業用部品など、私たちのとても身近なところで使用されている自然界に存在しない高機能セラミックです。シンニチロでは炉のオペレーションや製品処理、梱包、検査など、製造に関するすべての工程を請け負っています。これらはシンニチロの組織力や経験が認められて一任された仕事です。社外からも高い評価を得られる技術力こそが私たちの強みとなっています。

外国⼈雇⽤について

築炉技能の伝承

日本には、海外の労働者を一定期間受け入れて、産業上の技能等を修得してもらう「外国人技能実習制度」という仕組みがあります。この制度に基づき、主にベトナムからの実習生を受け入れ築炉技能を伝えています。
技能を伝えるのは築炉技能士の中でも、当社で「匠」と呼ばれる優れた技術の持ち主。事業所の一角に設けた「レンガ道場」で、外国人にも丁寧に仕事を教えています。専任の通訳もいるので、コミュニケーションはスムーズ。当社では、「助っ人」という位置付けではなく、日本経済の活性化、地方創生を担う人財(社会奉仕)と捉えて外国人を育成しています。また、現場の作業⾧や班⾧を対象にした外国人労働者と協働の為の教育を実施。円滑な職場運営を実現しています。

語学研修

当社では、週に一度、外国人の社員に対して日本語の教育を行っています。外国人社員が日本語能力を向上させることは、仕事の上での円滑なコミュニケーションを促し、生産性の向上に繋がると考えています。
しかし、仕事が終わって家に帰り、家事を行った残りの時間で日本語を習得することは困難であり、習熟率に個人差もでます。当社では、就労時間内に日本語教室を行うだけでなく、日本語能力試験の受験を支援するため、受験費用を補助するとともに、合格者を表彰しています。

生活支援

外国人専用の社員寮を用意しています。社員食堂も併設していますが、外国人の方は食習慣が異なるため、自炊できるキッチンも完備しました。
また、遠く離れた異国の地で生活を始めることとなる外国人、とりわけ来日したばかりの者にとって、病院やスーパー、銀行などを利用するのは、非常に難しく、不安や負担を感じる手続きが多くあります。当社では、日本人社員が事前に病院やスーパーに行って受け入れのサポートを依頼し、安心して利用できる環境を整えています。

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